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GRADUATE'S
卒業生の紹介

芳川 香さん

ディスプレイフォトグラファー
プロップスデザイナー
ナレーターとして活動。現在は、制作やディスプレイの傍ら、写真撮影も行う。6月にAmazon kindleから初の写真集「Romantic creative vol.1 Blue pillow」を出版し、海外ヴィンテージを取り入れた「写真で想いを伝えるストーリーディスプレイ」を考案。12月には2冊目の写真集も出版予定。

実務経験がなくても大丈夫。 仲間と学びながら進む道が見つかります。

ナレーターとして軌道に乗り始めていた2009年、海外赴任の決まった家族に帯同し、渡米した芳川香さん。慣れない異国の地で心を慰めてくれたのが、ディスプレイやインテリアだったと話します。現地のインテリアデザイン学校にも入学し、多様な人種の人たちにもまれながら、日本人としての表現を模索。2013年に帰国しましたが、「何をすればよいのか、1年以上さまよっていました。写真を習い始めたのもそのころです」。

そんなある日、犬の散歩で見つけたのが、横浜ディスプレイミュージアムの巨大なクリスマスツリー。アメリカで見た感動がよみがえり、店内に足を踏み入れた途端、胸が躍ったと振り返ります。そのころ、手作りリースのサイト販売を思いつくも、肩書がないため躊躇。資格が取れるし、自宅のディスプレイが上手になるかもしれないと、芳川さんはJDCAへの入学を決意したのです。

「授業を受けてびっくりしました。店舗とか、とにかく規模が大きくて。ファッションやフードなど、扱う範囲も広いし。一生懸命ついていかねばと必死だった記憶があります」

同期の大半は、グラフィックデザイナーやフラワーコーディネーターなど、プロとして活躍している人たちばかり。「実務経験もなく素人同然だった私は、今思えばビジョンがなかったですね。けれど、こんなに一生懸命に取り組めることが私にはある。そのことが何より楽しかったです」と、芳川さん。

なかでも大高先生の五感を生かした空間演出の授業は、大きな影響を及ぼしました。どんな匂いが漂い、音楽が流れているのか。ストーリーを想像し、演出する表現法に感動した芳川さんは、「自分の感性を使うなら頑張れる」と思ったほど。今年、初の写真集が作れたのもこの授業のお陰だと言います。

「制作はずっと好きでしたけれど、自信のなかった私は、仲間の言葉で、好きなことがじつは得意なことだと気づけました。今は、什器も手作りし、お店の内装やディスプレイをお願いされたりしています。JDCAでの過ごし方や仲間との出会いで、その後の人生が変わることを、身をもって感じています」