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GRADUATE'S
卒業生の紹介

町田 綾乃さん

ディスプレイクリエイター・ライセンス取得
日本ディスプレイクリエイター協会員
アニヴァーサリー・プランナーディプロマ取得
一般社団法人アニヴァーサリー・プランナー協会員
外資系ファッションブランドのVMD(ビジュアルマーチャンダイザー)を経て、フリーランスのデコレーターとして大手百貨店や商業施設の商品ディスプレイに携わる。その後、アニヴァーサリー・プランナー養成スクールに通い、2015年、空間装飾スタイリングを請け負う『Party For You』を立ち上げ、各種パーティーやイベントにて装飾スタイリングを手がける。

自分らしい仕事スタイルの見つけ方

 

ジャパンディスプレイクリエイターアカデミー(以下JDCA)を卒業後、外資系ファッションブランドの企業にて4年間VMDの経験を積んだ町田綾乃さん。シーズンごとのテーマに基づいたVMDガイドラインの制作や、店舗を回ってのスタイリング指導、展示会のディスプレイなどに携わってきました。「新店舗がオープンするときは、私一人でディスプレイを担当するなど、責任ある仕事をどんどん任せてもらえる職場だったんです。おかげでVMDの業務全体に関わることができました」
VMDとしてキャリアを積み重ねた後に独立し、現在はフリーランスのディスプレイクリエイターとして活躍しています。さらにパーティーやイベント装飾のスタイリング技術も学び、今年からパーティースタイリストとしても活動を開始しました。「スタイリッシュな中にも遊び心がある。それが私のディスプレイやスタイリングの理念だと思っています。先日は私のセンスを気に入ってくださった方から、ウェディングパーティーの装飾をご依頼いただきました。もともとディスプレイの仕事に憧れたきっかけは、ウェディング装飾なんです。お客様にとって特別な一日をお手伝いすることができ、とてもうれしかったですね」
町田さんは、2人の小さなお子さんを育てながら働くワーキングマザーでもあります。「家族の協力があるからこそ、仕事を続けられています。ただ、子どもは日々成長しますから、つねに状況は変化しています」
それでも仕事を続ける原動力は、納得のいく仕事を追求したいから。「仕事も子育ても、目の前にあることを一つひとつ一生懸命取り組む。そうすれば、のちに後悔しないと信じて、毎日かけまわっています」

ディスプレイクリエイターとパーティースタイリスト2つの職能の相乗効果

町田さんはディスプレイクリエイターとパーティースタイリストという2分野で活躍中です。「今はインテリアショップでシーズンごとのディスプレイを担当しています。ほかにも百貨店などで商品のディスプレイを行うデコレーターの仕事で声をかけていただく機会も多いですね。経験豊富な先輩と一緒に仕事をする機会に恵まれているので、先輩の技を近くで見ながら学んでいます」
一方、パーティースタイリストは、料理が必要なときはフードデザイナーやパティシエとタッグを組むこともあるのだとか。
「今、お世話になっているフードデザイナーは、以前いた会社の同僚なんです。スープ店の新規オープンパーティーでは、彼女がケータリング料理を、私がディスプレイを担当しました」
これからも2つの仕事を手がけていきたいそう。
「パーティーの仕事で気づいたことを、店舗ディスプレイでも生かす。またはその逆のことも多くて。どちらかに絞るのではなく両方に携わるのは、自分にとって相乗効果になっています」

 

「やりたいことは積極的にアピール!」を心掛ける

順調に仕事を獲得していますが、意外にも自分から営業活動をしたことはないのだとか。「初めてディスプレイの仕事に就いたのは、JDCA の講師の紹介がきっかけでしたし、インテリアショップのディスプレイなどもかつてお世話になった方からお話をいただきました。人づてで依頼されることがほとんどです」
そのかわり、これまでお世話になった人たちとのご縁を大切にすることと、仕事の実績紹介とやりたいことのアピールは欠かさなかったそう。
「『こんな仕事をしました』とInstagramで写真を撮ってアップしていたら、次第に見てくださる人が増えていって。結婚パーティーの装飾を依頼してくださった方もInstagram を見て、私のディスプレイやスタイリングに興味を持たれたそうです」
ウェディングパーティーでは自分の名刺も置かせてもらい、そこから新たな仕事の話が持ち上がっています。小さなお子さんを持つ人でも、SNS の活用で仕事を広げていくことが可能だと、町田さんは教えてくれます。

 

いつも親身になって対応してくれた講師の方々に感謝

売り場づくりに理論があることを知らなかった、という町田さん。
「JDCA で学ぶことにより、売り場はすべて意図して作られていることが分かりました。配置や陳列にはそれぞれ意味があり、単なるアートでも装飾でもありません。お店のメッセージを陳列やスタイリングにどう入れ込むのか。それを考えるのが、とても面白いと感じました」
集大成であるウィンドウ制作では、雑貨店で販売されているオーガニックハンドソープのディスプレイに挑戦。レッスンでは通常、好きな商品を選んでディスプレイプランを考えます。しかし町田さんは「商品を決めてスタイリングをするほうが、実際の仕事に近いのではないか」と思い、講師に相談して商品課題を決めてもらってから作品制作に取りかかりました。
「授業の後は、退室時間ぎりぎりまで教えていただいたこともあります」
卒業後も、定期的に自分が手がけた仕事を報告したり、ときには講師に相談に来る熱心な姿勢は、講師陣の記憶にも残っています。