切磋琢磨し、尊敬し合える仲間とともに、ディプレイのプロとして大きく前進しています。
宮本さんと芳川さんは、ともにJDCAの18期生。20名以上いる同期との絆は強く、今でも交流が続いています。
卒業して、約2年。現在の活動の様子とともに、学んでいた当時の思い出をうかがってみました。
宮本
じつは、同期で「OHACO オハコ」というユニットを組んでいるんです。それぞれに得意分野をもつ18期生で、何かできたら…という思いで始めました。
芳川
連絡手段は主にLINE(ライン)です。去年は、池袋のサンシャインでハロウィンの装飾をしました。当日参加できなくても、情報は常にLINEで流れてくるので、みんなでアイデアを出し合う感じです。
宮本
ほかにも同期がお店を出すからと言って、香(芳川さん)はディスプレイを手伝ったりしていなかった?
芳川
そうそう。私は什器を作ったりしました。
宮本
本当に香は制作が得意だよね。
芳川
私、本当に得意なの?
宮本
うん、得意得意。スクール時代も、卒業制作は大掛かりだったよね。すごい作り込んできて。職人です。
芳川
自覚はないけど…。誰よりも釘を打っているかもしれない(笑)。まきちゃん(宮本さん)は、バランスがすごい。お店(横浜ディスプレイミュージアム)のものを使って、棚に並べる授業でも、どこで見つけたの?というセンスの良いものをもってきて、素敵に並べるの。私は必死だったから、すごく刺激になりました。
宮本
みんな、レベルが高かったよね。
芳川
チームに分かれてディスプレイを仕上げるときも、ほかのチームが気になって仕方なかった。負けられないって。
宮本
香が授業で直径80cmを超える掛け時計作ってきたのにはびっくりした。お店のものを使わないといけないから本当はダメなんだけど、クオリティは高かったよね。
芳川
今、思うと本当にダメだなと思う。すみません。だけど、私がすごく感謝しているのは、どの先生も「こうしなさい」とか「こうじゃなきゃダメ」ということをおっしゃらなかった。ディスプレイの極意というか、コツを大きく教えていただいたから、みんなの個性が爆発したように思うんだよね。
宮本
本当にそうだよね。私がいちばん印象に残っているのは、卒業制作かな~。みんなが何を作るか、気になって仕方なかった。
芳川
企画から気にならなかった?
宮本
気になった~。みんなの前で企画をプレゼンするんだけど、プロとして活躍している人もいたから、なんかもう、途中でやり直したくて、すっごい落ち込んだ。
芳川
それ、わかる。制作だけでなく、いくらで請け負うか、見積書とかも作るんだよね。
宮本
そうそう。クライアントさんに提案するときに必要だから、そういうことも今に生きているよね~。
芳川
辛かったけど、卒業制作は楽しかったな。もらった認定書、今になってその重みを感じるし、誇りに思うの。自動車の運転免許証と同じで、その資格を生かすも殺すも自分しだい。ディスプレイクリエイターという資格に恥じないように自分の得意分野で挑戦をしていきたいと思っています。
宮本
私も同じ。JDCAに入って、何一つ後悔がない。授業の内容も先生も仲間も素晴らしいし、卒業後の仕事の広がり方もそう。すべて、ここからつながっている気がします。