すべてがリアルで新鮮でした
某美大を卒業し、就職を決めるまではいろいろと葛藤がありました。なかなか思うような職場にめぐりあえずに悶々としていた頃、タオル美術館の「美術館」という文字が目に留まり、(単純ですみません・・・( ^ ^;)ふらっと面接を受けに行きました。はじめはバイト気分だったと思います・・・。でも可愛いデザインの商品ばかりなので、自信をもってお客様にお勧めすることができたのは、販売職にとってやりがいにつながりました。特に先輩にアドバイスをいただきながら任せてもらったディスプレイのつくり込みはいつも楽しんでやっていました。ネーミングだけで惹かれた職場ですが、自分に合っているなぁ、と感じ始めていました。
勤めて1年ほど経って、さいたま市の北与野店OPENの話が突然ありました。店長としてどうか?というお話でした。ビックリ!です。でもきっと良い経験になると思い、頑張ってみようと思いました。北与野店を最初に訪れてびっくりしたことは、広い!ということ。それまで通っていた新宿店の倍以上はあったでしょうか。私に扱いきれるかなぁ・・と一気に不安が高まりました。そんな不安に浸る間もなく、店長としてのいろんな業務が次から次へと発生して、、とにかくめまぐるしかったです。スタッフへの指示もままならず、全て自分でこなそうとしてしまって、結局回りきらなくなっていたんですね。
そこで売り場のメンテナンスやディスプレイなどは、ある程度スタッフに任せることにしたのですが、私も実は自己流・・。いろいろとアドバイスを求められた時、もっと論理的に納得してもらう指導ができるようになりたい↑と強く感じたんです。ちょうど、繁忙期の過ぎた頃でしたので、シフトを調整すれば通える!と判断し、入校を決意。そこからはあっという間の6ヶ月でした。
クラスメイトは販売職の方がたまたま多かったので、すぐに打ち解けました。授業は現場感をリアルに体験できる内容が多かったので、本当に楽しく学べました。特にVMD実習では、釘打ち施工なども学習し、DIY女子♪になった気分で大好きでした。チームワークの基本も身についた気がします。逆に苦戦したのが課題提出とプレゼンテーション。仕事で疲れた夜に課題に追われた時はちょっと泣きそうでした。そして実践さながらのプレゼンは、キンチョーの連続・・・、ヘトヘトに疲れて帰ったのを覚えています(苦笑)。
楽しいことも、苦戦しことも、すべてがあっ!いう間に終わってしまいました。でもこの6ヶ月での私の成長は、会社にも認められるほど明らかでした。お店のスタッフに対して「なんとなく」で助言していたことが「的確な理由とことば」を使って指導できるようになりました。10月から埼玉のブロック長も任されるようになったんです。自信が〈余裕〉を生んで、すべて自分でやろうとして回りきらなかったことも、分担してスタッフに任せられるようになり、スタッフの働き方まで積極的に変わってきたんです。そうなるとお店の雰囲気も変わりますよね。いろんな歯車が良い方向に回り始めたのを、実感しています。(2013年 3月)
どんな風に変わったの?内野さんの職場レポートを、2013年1月にJDCAプレスで取材させていただいたので、ぜひそちらの記事をご参照ください。