JDCAとは運命の出会いを果たした気分だったんです
デザインの勉強をしたくて選んだのが建築デザインだったのですが、「建築」は…私には大きすぎました!(笑) だから自然と、もっと自由度の高い小さなスペースのデザインやモノのデザインへと興味の対象が変わっていったんです。 大学を卒業して就職したのは、博物館の印刷物などのデザインを請け負っているデザイン会社です。DMやグラフィックデザインが中心の仕事だったのですが、3年間働いているうちに、博物館の展示にも関わるようになり、それを通して、ディスプレイの楽しさを知りました。
もともと外国語で話せたのは、多少の日本語と英語。日本は、言葉だけでなく、文化も好きだったので、ずっと留学してみたいと思っていました。そこで、WEBでディスプレイの専門学校を探したんです。調べれば調べるほど、日本への興味も深まってきたし、留学に対する期待感も高まってきて。ディスプレイを教えているデザイン専門学校2校に絞って、日本留学を決意しました。
その2校へは、日本にきてすぐに行きました。ところが、詳しく聞いてみると、WEBには載っていなかった受講料以外の費用がとても高くて…。とても私には無理なことがわかりました。その時には「日本に来てしまったのにどうしよう」と、真剣に悩みました。
ものすごく悩んで、フードコーディネイターとして日本に長く滞在していた友人に相談しました。そして、彼女が横浜にディスプレイの学校があることを教えてくれたのです。
勉強するために日本にきたのですから、もちろんすぐに学校説明会に行きました。行ってみると、ショップもきれいで、スタッフも優しくて。金額的にも当初予定していた範囲内だったんです。このタイミングでJDCAの存在を知ることができたのも、何かの縁なのでは、と思い、すぐに入学を決意しました。
いま思うと、あのとき他の学校に行っていたら、韓国で4年間も勉強していたことと同じ内容を2年もかけて再び勉強するだけで、お金と時間をムダにしていたはずです。JDCAは、本当に勉強したかったことが中心のカリキュラムでしたから、効率よく学ぶことができた。巡り会えて本当にラッキーでした。
入学するまでは、言葉の問題で周囲に迷惑をかけてしまうのでは…という不安もありました。ところがいざスタートしたら、みんな優しくて。少人数制ということもあって、授業でも私が理解できるように協力してくれましたし、日本語学校との両立で出席できない授業があっても、補習や振替で対応してくださったんです。
韓国で取得したカラーコーディネイターの資格を日本でも取りたくて勉強しはじめた日本語を役立てながら、日本語もディスプレイも勉強することができました。韓国では普通にできたことが日本では上手くできないというストレスがあってもやり遂げられたのは、先生やクラスメート、スタッフの方々の協力があってこそでした。
学校から制作のアルバイトやデコレーターのアシスタントなどを紹介していただき、おかげでいろいろな経験をすることもできました。入学前には、「卒業後は韓国でスキルを活かせる仕事に就きたい」と漠然と思っていただけでしたが、さまざまな経験や授業を通して、私はプランニングが好きで、トータルワークを手掛けていきたい、という具体的な目標も見えてきたのです。 卒業制作のウィンドウディスプレイ、特に日本語を上手に話す必要があるプレゼンテーションはとても大変でしたが、それだけにやりがいもあり、楽しかった。この6カ月間で日本語はかなり上達したと思います(笑)
最終的には韓国でディスプレイ関係の仕事に就くことになると思いますが、今は、日本でもっとディスプレイとVMD、日本語の勉強を続けたいと思っています。まずは、紹介していただいたアルバイトなどをしながら、さらなるスキルアップを目指していきます。
(2008年10月)