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GRADUATE'S
卒業生の紹介

吉田 亜結子さん

14期生 ライセンス取得コース卒業
日本ディスプレイクリエイター協会 正会員
株式会社 大丸松坂屋百貨店
セールスソリューション事業統括部
VMD事業部 東京店担当
大丸松坂屋百貨店に就職後、売り場を装飾するディスプレイデコレーターという仕事を知り、興味を抱く。
未経験ながら本社装飾部に異動し、プロの厳しさを痛感。JDCAでディスプレイの知識と技術を深め現在はVMD事業部の中堅スタッフとして活躍中。

VMDのプロとして実績を積み、羽ばたくために

就職して初めて知った、ディスプレイする楽しさ

学生時代のアルバイトで、販売のおもしろさを知った吉田さん。販売業に就きたいと「大丸松坂屋百貨店」に就職し、受付業務などを経て、販売の仕事に携わり始めます。「初めて立ったのが、タオル売り場でした。その後、バイヤーのアシスタントとして仕入れのほか、売り場のディスプレイなどにも関わるようになりました。外部の専門のデコレーターさんのお仕事を間近で見て接しているうちに、楽しそうというか、そういうお仕事もあるんだという感じで、興味をもったんです」
そんな気持ちを抱いたタイミングで、本社にある装飾部に異動することに。「得意なことができるかもしれないと思って行ってみたら、まったく通用しなかったんです。プロの道は厳しいなと痛感しました」
JDCAの存在を知ったのも、ちょうど仕事に行き詰まりを感じていたころ。パンフレットを取り寄せたり、授業見学に行ったりするものの、「仕事と両立ができるだろうか、通い続けられるだろうか…、不安が大きくて迷うばかり…。決心がつかなかったですね」と、当時を振り返ります。
結局、1年ほどで売り場に戻ることに。バイヤーのアシスタントとして業務に励む日々でしたが、いつも頭の片隅にJDCAのことがちらつき、「装飾の仕事は1年で外れてしまったけれど、今からでも学べることがあるんじゃないか」と、入学を決意。パンフレットを取り寄せてから、1年の歳月が流れていました。

右:タオル売り場の提案(VP)スペース
左:お客様専用レフトスペースはシーズンに合わせてほぼ毎月ディスプレイしています。

パワーを与えてくれるよき仲間との出会い

JDCAってどんなところなのか、まずは試してみようと、吉田さんは「チャレンジコース」に入学。週に1度の授業を7回過ごすうちに、一緒に学ぶ仲間の存在が、大きな励みとなったようです。「仕事もあるし、授業の課題もあるし…大変でした。諦めそうになったとき、みんなも同じように働いているんだから、頑張るぞ、諦めずに通うぞ、という気持ちで最後まで続けられました」。「チャレンジコース」終了後は、迷わずコースをステップアップし、学びも仲間との絆も深めていった吉田さんです。
そして、卒業後も同期との交流は続き、「チームおにぎり」を結成。ギュッと握ったおにぎりのようなチームワークのよさが、名前の由来だとか。「時々会って話すことで、明日からまた頑張ろうと思える仲間と出会えたことは、一生の宝物です」と、吉田さんは誇らしげに話します。

プロとして通用するリアルが学べる場所です

印象深い授業として、吉田さんが挙げたのは、「リアル店舗を見てレポートを出す授業」と「卒業制作」です。
「リアル店舗の授業」は、実際にデパートの売り場に出向き、改善点などを書いたレポートを、売り場担当者にプレゼンするという、ガチンコな授業です。もちろん、棚を使った陳列など、売り場作りに直結する実技の授業も多く、役立つことがたくさん学べます。
そして「卒業制作」は、まさにJDCAでの学びの総決算と言えるもの。プレゼンの作成から制作、展示まで、一連の工程をひとりで行う、ハードな最後の授業です。
「振り返れば楽しい思い出ですが、時間に追われてしまって…。でも、今の仕事も結局そうなんです。リミットは決まっているし、新プロジェクトを立ち上げる工程とか。全部、リアルな体験をさせてもらっていたんですよね」。
取材当日も、前日に食品フロアでハロウィンの装飾を終えたばかりだと言う吉田さん。モールを使ってクモを手作りするなど、モチーフを大量に制作し、時間ギリギリまで作業していたそうです。
「仕事で辛いときに思い出すのは、卒業制作のこと。あの辛さを一度経験しているから、まだいけるんじゃないか、それは仕事をする上で心の支えになっていますね」。

右:完成したウィンドウディスプレイ
左上:ウィンドウディスプレイのプレゼンテーション
左下:パース作成。五感表現も重要です。

JDCAでの学びが自信に。
VMDのプロとしてスタート

JDCA卒業から半年後、吉田さんは東京店の装飾部に異動。リビング売り場で、デコレーターデビューを果たします。さらに2年後、新しく発足したVMD事業部へ異動することに。そして現在は、リビングフロアと食品フロアを担当し、商品を魅力的に見せて販売につなげていく、VMDの視点に立った売り場作りを主に担っています。同じ部署にはJDCAの卒業生が2人いて、心強い存在だとも話します。「リビングと食品でもう少し経験を積んだら、ファッションにも挑戦してみたいですね」。
今後の展望を語る吉田さんの趣味は、スキー。シーズン中に一度はスクールに入って、自分の滑りをチェックするほどです。「自分では気づかないクセを修正してもらえるし、スクールに入ったほうが上達できると思うんです。私、JDCAといい、スクール好きなんですかね(笑)」。
そんな吉田さんから、入学を迷っている方へのメッセージです。「私も1年迷いましたが、行ってみたほうがいい場所です。チャレンジコースで、自分に合うか判断することもできます。最初の一歩を踏み出してみましょう」。

上:おにぎりの仲間と旅行したNY
右下:おにぎりの仲間と
左下:毎シーズン欠かさず楽しんでいるスキー