興味から入ったディスプレイが、学ぶほどに楽しくなって。今や仕事というだけでなく、人生に欠かせない「スパイス」です。
もともと、ベーカリーで販売をしながら店内のディスプレイをしていました。見よう見まねではありますが、ディスプレイはつねに身近なものでしたし、興味の対象でしたね。ですから、その原理や基礎知識をきちんと勉強してみたい、という思いがありました。
クリスマス用品を購入するために足を運んだYDM内にディスプレイの専門スクール「JDCA」があることを知り、さっそくパンフレットを入手しました。とても興味深かったので年明けに問い合わせしたのですが、その時にはすでにもう定員残数が少なくて。2月の説明会前に定員数に達してしまったらタイヘン!という思いから、その場で入学を決めてしまったんです。
授業はすべてがタメになりました。すぐに役立つ言葉や知識が得られる「理論・概論」や、細かいテクニックが身につく「実習」はもちろんのこと、プレゼンテーションの方法や見積書の作成方法など、他では勉強できないこと・誰にも聞けないようなことが学べて、現在の仕事にとても役立っています。コンサルティングという仕事がら、お客様であるベーカリーのスタッフを指導する立場にいますが、専門用語を使う際や説明をする時には、JDCAの教科書を復習するようにしています。そういう意味でも教科書はまだまだ現役ですね(笑)。
仲間たちとの出会いも重要でした。今でもクラスメイトとはDC協会のサイトやメールなどで連絡をとって意見交換をしたり、助け合ったりしていますし、先生とも仕事を通じてお会いする機会があります。年に数回開催しているYDMのイベントなどで、懐かしいメンバーに会えるのも嬉しいですね。
ディスプレイは私にとって「スパイス」のようなもの。楽しいけどつらいこともある。そしてたくさんの刺激を与えてくれる。仕事の件数が増えるとアイデア出しに苦労しますが、お風呂でくつろいでいる時や外出中などに、ふと新しいデザインやアレンジのアイデアが浮かんできます。その瞬間がまた快感なんですよね(笑)。自分は何にでも挑戦してコツコツとがんばるタイプなのですが、その長所をいかして、もっともっと高度なテクニックやスキルを身につけ、将来は店舗のオープニングからの総合プロデュースを数多く手がけるクリエイターになりたいと思っています。