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モデルルームにおけるディスプレイのコツを実践的に学ぶ!

モデルルームのディスプレイを担当する、インテリアコーディネーターのためのスキルアップ講座「住宅展示場のディスプレイコーディネイト術」を2月27日に、横浜ディスプレイミュージアムで実施しました。
講師は、第一線で活躍しているクリエイターであり、ジャパンディスプレイクリエイターアカデミー(JDCA)講師でもある、前田博美さん。
基本テクニックを使ったデモンストレーションを豊富に取り入れた講座に、受講された方々の満足度も高かったようです。
実際の講座の様子を詳しくお伝えしましょう。

今回体験した講座は・・・
「VMD」という視覚を通じて、お客様の購買意欲を喚起する販売手法を取り入れた、展示場の作り方を学びます。
場所: 横浜ディスプレイミュージアム
期間: 半日
人数: 25名
講師: ディスプレイディレクター/ディスプレイコーディネーター
前田博美
対象: 株式会社デザインアーク
インテリアコーディネーター

VMD・・・ビジュアルマーチャンダイジング

はじめはなんとなくブラブラ歩いていた通行客の視覚に働きかけ、注目させ、店内に引き込み、欲しいなという気持ちにさせて「買おう」と思わせる仕組みです。今回は、VMD の手法を取り入れた展示場のディスプレイ方法についての講座を行いました。

いざ、ディスプレイコーディネイト術の講座を受講!

住宅展示場におけるディスプレイの役割とは?
憧れのライフスタイルを演出するための基本を学ぼう!

Step1. 生活シーンが想像できるディスプレイとは?

住宅展示場におけるディスプレイづくりの成否のカギは、来場者に「憧れのライフスタイル」を提案できているかどうか、です。
スタイリングは素敵なんだけど、その家に住む人の暮らしぶりを感じ取ることができなければ、商品やサービスに興味をもってもらうことはできません。
講師の説明に、「ディスプレイの役割の大切さを改めて痛感した…」受講者も。
まずは、暮らす人(ターゲット)の年齢、家族構成、職業、趣味などを細かく想定することから始まります。そのうえで、部屋ごとにふさわしい「生活シーン」を表現していく「ディスプレイ計画の組み立て方」について説明がありました。
そこで重要になってくるのが、2つのポイントです。
ひとつは、各部屋に「ここを見てほしい」という意図を反映したディスプレイの見せ場を作ること。もう1つが、色を上手に使うということです。
そうした部屋づくりを心がけることで、すべての部屋をくまなく見てもらうことができ、来場者の滞在時間や反応が変化してくるという話は、受講者のやる気を引き出したようです。

Step2. お客さんの印象に残るディスプレイとは?

続いては、テクニックの習得です。憧れのライフスタイルや生活シーンを印象づけるために必要なことは何だと思いますか? 
じつは、一瞬で「素敵!」と思わせることなのです。前田講師は、ディスプレイの違う2枚のリビングの写真などを見せながら、「目に留まるのはどっち?」と受講者に問いかけます。「赤いソファが印象的」など、感想を口にする受講者たち。色を味方にしたり、目線の動きに合わせたり。すぐに取り入れられて、効果の上がるテクニックを次々と紹介。シャビーシックなどのトレンドを意識したディスプレイ技術も取り上げました。
そして最後は、前田講師による、デモンストレーション。ご主人の書斎やダイニングテーブルなど、シチュエーション別に5つのビフォー&アフターの事例を通して、スキルアップするためのコツを具体的に解説。デモが終わるごとに受講者全員が、真剣な表情で写真に収めている姿が印象的でした。

シチュエーション別に
ディスプレイをしてみよう!

Step3. 各チーム、1時間でシーン別ディスプレイを実施

後半は、それぞれのチームにテーマを割り振り、シーン別のディスプレイ実習を行いました。
制限時間は1時間。まずは、チームごとにターゲット像を設定し、生活シーンやグレード感などを話し合います。
その後、演出に必要な器やアーティフィシャルフラワーなどを講師に相談する姿も。店内の売り場で、必要な雑貨を調達するチームもあり、小物選びの実習にもなりました。前半で学んだディスプレイづくりのコツやテクニックを駆使した実習は、まさに本番さながら。
テーブルディスプレイでは、高低差を何でどうつけるかなど、時間ギリギリまで相談していました。ベストを尽くした受講者たちは、手ごたえを感じていたようです。

実習でのシーン別ディスプレイ
テーマ「シンプルな白い食器をどう見せる?」

「初夏、女子会、奥さんのお友だち4人で」という設定でディスプレイをスタート。初夏という季節にふさわしくブルーを基調としたさわやかな同系色のコーディネイトは、前田講師から高評価。中央に置いた花で高さとボリューム感を出し、白い食器の下に透明なプレートを重ね、ナプキン使いで立体感を出すなど、全体をまとめ上げる構成力もすばらしいものがありました。

テーマ「和モダンをどう見せる?」

「お正月のテーブルセッティング」という設定で始めましたが、家族構成や人数を考慮しなかったため、少々メリハリのない仕上がりに。ターゲットを細かく想定することの大切さを実感しました。和で華やかさを出すには、「小物の要素を入れ過ぎず、スッキリ感を出すことも大切です。見せ場を絞って2か所くらいにすると引き立ちますよ」と前田講師。手直し後のディスプレイに感嘆の声が上がりました。

テーマ「ベーシックなクロスや器をどう見せる?」

「夕刻から始まるワインパーティ」という設定で、エレガントなディスプレイに仕上がりました。基本構成取り入れた、バランスのよい出来映えです。夕刻という時間設定とシックな器に合わせ、花はモーブ調にするなど、色づかいもよく計算されています。「キャンドルなどを置くともっと雰囲気が出ますね」と前田講師からのアドバイスもありました。

研修を終えて…
受講者さんたちの声

購入するアイテムの数、デザイン、色などの構成がまず大事で、その配置の仕方によって、見せ方が変わるというコツを学びました。
ぜひ、日々の業務にすぐに取り入れたいです。

高さ、構成のルール、手法を知り、論理的なものが視線誘導に生かされていることに驚きつつ、感動いたしました。
雑誌や店舗をはじめ、どんな場所にもディスプレイは存在しているので、手法、ルール、遊び方(アレンジ)を意識して現場で生かしていきたいです。

学んだことすべてはすぐに業務に取り入れていきたいと思いました。とくに、やりすぎないように、ということに気をつけたいです。
漠然とディスプレイするのではなく、販促の一環ということを意識して業務に取り組んでいきたいと思います。

(本棚を例に紹介された)Z配置、クロス配置は、すぐに業務に取り入れたいと思いました。
目線の流れを、Zやクロスになるよう、意識的に物を置くことで、全体的にまとまり感やボリューム感が出ることが、ワークショップを通じて理解しやすかったです。

株式会社デザインアーク インテリア事業部

オリジナル商品から仕入れ品まで、住まいに関する多種多様な商品を取り扱っています。
また豊富なコーディネートノウハウにより、人々の最適な住まいを「共に創りあげる」ためのサポートをいたします。

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