Vol.4 卒業生の仕事場リポート

学んだことがすぐに!実践で活きました

入社1年目は新宿店勤務でした。ディスプレイはもともと好きだったので、先輩に教わりながら(それなりに)やらせてもらっていました。2年目に入る頃に与野店がオープンし、店長として配属することになったんです。
与野店は新宿店と比べ空間が広くて、最初は戸惑いの連続・・。商品管理や店長としての新しい業務に追われ、自分が手を動かす時間も、気持ちの余裕もなくなっていました。ディスプレイはスタッフと分担していかないと、とても大きな空間を扱いきれません。でも、いざスタッフに教える立場になると、(それなりに)では説得力に欠けている気がして、きちんとした基礎知識が必要だと思ったんです。
平日週1回×6ヶ月の限られた時間でしたので、シフトを調整すれば通える!と判断し、入校を決意。クラスメイトは販売職の方がたまたま多かったので、分かり合える仲間がすぐできました。課題には苦戦しましたが、授業は現場感をリアルに体験できる内容が多かったので、本当に楽しく学べました。特にVMD実習では、釘打ち施工なども学習し、DIY女子♪になった気分で大好きでした。逆にプレゼンテーションの授業はキンチョーの連続・・・、ヘトヘトに疲れて帰ったのを覚えています(苦笑)。
火曜日クラスは次の日仕事の方が多かったので、帰りの食事会などは少なかったのですが、卒業後、DC協会員に登録したので、協会員としてまた皆とつながっていけるのが楽しみです。

 

タオル美術館イオンモール 与野店

内野さんが勤務するショッピングモールの中にあるイオンモール与野店は、広々とした店舗。目の前は吹き抜けになっていてエスカレーターを利用する人々が多く往来するので、いろいろな角度からの目線を意識した店づくりが必要となります。コーナーごとに考えられたディスプレイは目にも楽しく、スタッフ達が楽しみながら商品に愛情を注いでいる空気まで感じられました。無料の刺繍サービスもあるので、贈りものをさがしている人にはぜひお勧めです☆

以前は箱から開梱した状態のまま、棚に並べていただけでした。でもデザインの訴求が全くできていなかったことに気付き、小さいタオルはホルダーを使って立てて並べるようにしました。アクセントのカエル君も引き立ちましたね。(写真1)使用イメージを沸かせるよう、上段に人形を抱き合わせてディスプレイ。以前はディスプレイはなく、下段のように、ビニールにはいったまま陳列して済ませてしまっていたんです。買う人の目線でディスプレイをつくる必要性に気づいていませんでした。た。無料の刺繍サービスもあるので、贈りものをさがしている人にはぜひお勧めです。(写真2)

デザイナーブランド(MATANO ATSUKO)の新作は、他商品と差別化をした陳列が必要だと気付きました。アイテム数を絞り、商品と商品の間に空間をとっています。それぞれの最上段には、シリーズの世界感をディスプレイして訴求しています。必要に応じてたたみ直し、そのデザインが一番よく見える形で陳列する工夫をしています。ギフトセットの提案も必ず取り入れます。ラッピングはディスプレイ効果大!このままセットで購入される方も多いんですよ。

レジ上の展示スペースは遠方から目に留まり、お会計を待つ間にも訴求できる大切なスペースになっています。マグネットポイントって言うんですよね(笑)。常に新商品を紹介するコーナーにしているので、新鮮な印象を保つことができています。(写真右)

以前は下4段を陳列棚にし、最上段だけをサンプル展示スペースにしていました。でも、お客様の目線の高さはちょうど2段目だったんです!それに気付いて、2段目まではサンプル展示スペースとしてディスプレイをするように変えました。陳列商品数とディスプレイ商品数のバランスもとれ、売り場もきれいに保ちやすくなりました。

店頭入り口にはVPアイランド(※)。取材時はSALEシーズンでSALE品をボリューム出して積んでいますが、普段は新商品や主力商品をディスプレイしながら陳列しています。お客様が入りやすいように、什器を壁面に対して少し角度をつけ、配置に変化をつけているの、分かりますか?ベビーカーも通りやすくなったんですよ。※店頭入口の一番目立つスペース。

低い什器に並べる商品は、カラフルな賑やかさと商品数のボリュームを強調し、手に取りやすい印象を持たせています。タオルは日常品なので親しみやすさが大切です。どんどん触れていただきたいですね。キレイな売り場づくりを心がけていると、自然とお客様もキレイに戻してくれるんですよね。不思議です(笑)。

(2013年1月取材)

 

 

 

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