Vol.3 ぜいたくに、実習主義!

現場感をさらに充実させた今期のVMDレッスン。2大ポイントとなる授業を取材いたしました。
メインレッスンを終える頃には、受講生ひとりひとりがすっかりクリエイターの眼差しに。
目を見張るほどの成長が期待できる新カリキュラムは、JDCAならではの環境により実現しました。

 

ここは横浜ディスプレイミュージアムの店舗1階フロア。ディスプレイフード(食品サンプル)を販売しているコーナーです。スーパーの生鮮食品コーナーさながらの品揃え。初めて訪れる方は皆、そのリアルな仕上がりに驚きます。今回のフードVMDの実習では、夏の食材売り場→秋の食材売り場への陳列替えを任されました。

 

 

こちらも同店舗の1階フロア。奥のイベントスペースへと続く通路にもなっています。
通路脇に設置されている5台のステージに、ファッション、インテリア、フード(飲食店)の業種別にテーマを設定。商品選定、設置施工、ショーイングまでをグループワークでこなします。実習時間はもちろんお店の営業中。段取りよく作業をこなし、お客様やお店に迷惑をかけない工夫が求められます。

 

 

 

JDCAとしては初めての取り組みとなる産学協同プロジェクト。第1回目は某ファッションビルの売り場リサーチが実現しました。売り場VMDのリサーチ、レポートの作成、VMDのご提案、そして実際にクライアントへのプレゼンテーションまでを一連の業務として体験します。教室の枠から飛び出して実社会のリアルな体験をすることで、将来の仕事に対する意欲、意識、ともに確実に高められる貴重なカリキュラムとなりました。

ファッションビル全館の売り場から、自分がリサーチする売り場、対象商品を選定。事前申請を行い入店許可をもらい売り場の調査に入ります。プロとしての視点と一消費者としての視点の双方で、「売るしかけと魅せるワザ」がどう結びついているのかを調査します。

調査を終え、クライアントへ提案するためのVMDレポートを作成。「売るしかけと魅せるワザ」がどう結びついているのかをバリューアップ型(価値向上)、ソリューション型(問題解決)、二通りのクロージング方法から選んでレポートをまとめます。
同じ売り場リサーチでも、捉え方や提案もまちまち。レポートにも個性があふれていました。

 

 

いつもの教室に外部のプロの方々が存在するだけで、なんだか少しピリッと身が引き締まります。各自5分という持ち時間のなかで合計22名の受講生がプレゼンテーションを終えました。緊張して普段の自分をだせなかったり、土壇場のトラブルも持ち前の柔軟さで乗り切ったり、熱弁が止まらなかったり・・。終始ほどよい緊張感に包まれていました。他の受講生のプレゼンテーションを聴講できるのも、貴重な体験になったと思います。

 

クリエイターの卵たちのことば一言一言を丁寧に受けとめてくださった、クラインアトの皆様ありがとうございました。それぞれの立場から、企業レベルでのご意見やアドバイスをたくさんいただけました。 JDCA運営者の私たちにとっても、外部の方々と一緒に授業を体験できたことは、とても気付きの多い貴重な時間となりました。 今後もこういったプロジェクトをもっととりいれて、フレッシュで風通しのよい学びの場を提供していけたらと思っています。(2012年8月)

 

 

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